生徒会②

はいどうも。カメムシの臭いが分かりませんMZKです。

中学時代に密室にカメムシと閉じ込められた時、初めてカメムシの臭いを感知しました。腐ったきゅうりの臭いでした。

 

さて、前回の続きを書いていくぞ!一連の記事たちは読まなくても健やかな人生を送れると言っておこうではないかァ!

ーー学校祭で感動した演目が無くなると聞いたMZKは生徒会長に立候補。約600人の意志を掲げて校長室に談判に向かうも、熱意虚しく演目は無くなってしまうのであったーー

 

 

時は幕末、2年生の春。再び生徒会長に立候補&信任された。

新1年生は入らなかったのかとお思いであろう。入らなかった。誰一人。生徒会役員全員が新2年生である。しかしこれは新1年生のせいではない。

私たち新2年生の役員は、誰も生徒会の一年間の仕事を把握していなかった。当然である。1年前の前期にいた先輩方は、仕事を割り振る事はあれど、ノウハウや各イベントの段取りを一切引き継いではくれなかったのである。うら飯屋🍚

そんなわけで生徒会役員の勧誘が疎かになってしまった。結果新役員0名。猛反省だ。

 

まぁそれはさておき。私は2年の春、尻拭いチャンスを伺うと同時に、自分の力不足が招いた結果の学校祭を最後まで運営し通してやろうと意気込んでいた。

そこへ役員の1人がこう言った。「あんなよくわからん理由で生徒の意見が通らんとかおかしい」と。これまた当然である。私たちは演目変更を止めるに足る理由を持っていたと、大学に進学した今でも胸を張って言える。

 

役員にそう言われた時、私はこの結果の理不尽さにようやく気が付いた。

「決まったことだから」

なんて理由で生徒の提案を突っぱねるなら最初から談判なんて無駄だろ。

「生徒が問題を起こさないなら考える」

無理だろ舐めるな10代を。

 

理不尽さだけでなく、自分の保身方法までわかってしまった。

自分の保身のために人を傷付ける人間がいるように、私は保身のために楽観視してしまう癖があるのだ。今だってそうだ。単位落としておきながらこんな闇深い記事を書いていていいはずがないだろいい加減にしろ。

 

話が逸れた。まぁ理不尽な結果を押し付けられたと感じたが最後、私は腹を立て始めた。特に何に対して腹が立つでもないのに腹を立て始めたのだ。なんと器用な。

一緒に戦ってくれた役員たちに罪は無い。

生徒会活動をかなり力を入れて応援してくれる先生方に罪は無い。

若気の至りで問題を起こすが、統率不可能なレベルで多数な生徒達にも罪は無い。

罪深いのは、生徒の意見を無下にせざるを得ない状態、この空気なのだ。

とかそんな折り合いを付けながら、私は生徒会活動そのものに嫌悪感を持つようになった。そして私は「自分のせいで学校祭をこんな風にしてしまった」と、誰が責めるでもないのに自分を責め始めた。漫画みてぇな自虐だなと心のどこかで思っていた。

 

そんな不安定な状態だろうが何だろうが、今年も学校祭はやってくる。

実は学校祭の主な活動(ほぼ雑用)の他に、「生徒会企画」の運営というものがある。

毎年行っているそれは、有志の生徒を集めて歌や漫才を披露してもらう「のど自慢大会」がメインの、生徒会主体の小イベントである。例年は5月から有志を募り、準備を進めていくのだが、我々役員はそれをすっかり失念していた。一年間の活動計画を練っている暇なぞ無かったのか。

そんなわけで生徒会企画の発案や参加者の募集が遅れた。私たちは例年好評だった「のど自慢大会」を諦めて、新しく自分達で企画を立ち上げることを余儀なくされてしまった。

あまりにも忙しい毎日。この時に気付いた事だが、私は仕事を割り振るのが苦手だった。効率も悪けりゃ見通しも悪くて、自業自得なのは承知ながら情けなかった。風呂場で泣くのオススメだよ。シャンプーが目に入ったんだと誤魔化せる。

 

全てはスケジューリングの甘さが招いた結果だった。

 

学校祭当日、企画は大いに失敗した。企画の参加者は楽しかったと言ってくれた。けれど、企画側からすればかなり酷かった。しかも失敗の原因を作ったのは私だという自覚が確かにあった。この理由は墓場まで持って行くので言えない。

 

楽観視の保身を辞めた私は実に弱かった。お弁当の味は分かるのに、美味しいと思えなくなった。歯磨きをする度にえずくようになった。あまりの吐き気に授業を休んだ。「心と身体って結びついてるんだ~」なんて思った。最近ワクチン2回目の副作用で吐いたその時まで一度も吐かなかった私を褒めてほしい。

 

身も心も疲弊していた上、努力しても失敗ばかりな生徒会に雑用以外の存在意義を見出せなくなった。そして私は、2年生の後期は絶対に生徒会役員に立候補しないと決意した。

決意しただけだった。

 

続く(感情的な文ですまんな!)